What I have seen...in 2005

愛の旅 〜 愛のゆくえ 2005年8月28日(日) 13:00〜15:00 公開リハーサル
     8月28日(日) 17:00〜  プログラム A
     8月29日(月) 19:00〜  プログラム B    

8月28日
第一部
Preview of a New Piece for Hermes1 振付:イリ・ブベニチェク イリ・ブベニチェク
オットー・ブベニチェク
Takademe 音楽:シーラ・チャンドラー
振付:ロバート・バッテル
ティツィアナ・フラチョーラ
Diva、ディーヴァ 振付:カロリン・カールソン
音楽:ウンベルト・ジョルダーノ
   〜アンドレア・シェニエより〜
映像:端 聡
マリ=アニエス・ジロー
Les Indomptes、アンドンテ 振付:クロート・ブリュマション >
音楽:ヴィム・マルタン(決裂の戦略)
イリ・ブベニチェク
オットー・ブベニチェク
第二部
融04〜愛の旅 振付:イリ・ブベニチェク
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト
       〜レクイエムより〜
編曲/映像:端 聡
(最新デジタル映像とのコラボレーション)
イリ・ブベニチェク
オットー・ブベニチェク
マリ=アニエス・ジロー
ティ ツィアナ・フラチョーラ


8月29日
第一部
Diva、ディーヴァ 振付:カロリン・カールソン
音楽:ウンベルト・ジョルダーノ
〜アンドレア・シェニエより〜
映像:端 聡
マリ=アニエス・ジロー
Takademe 音楽:シーラ・チャンドラー
振付:ロバート・バッテル
ティツィアナ・フラチョーラ
Preview of a New Piece for Hermes2 振付:イリ・ブベニチェク イリ・ブベニチェク
オットー・ブベニチェク
マリ=アニエス・ジロー
第二部
融05〜愛のゆくえ 振付:イリ・ブベニチェク
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト
         〜レクイエムより〜
    オットー・ブベニチェク〜愛のゆくえ〜
編曲/映像:端 聡
(最新デジタル映像とのコラボレーション)
イリ・ブベニチェク
オットー・ブベニチェク
マリ=アニエス・ジロー
ティ ツィアナ・フラチョーラ

感想など

8月28日

はじまり
水の音。
ダンサーが松明を持って歩いてくる。
女たちは舞台の端にあるロウソクに火をつける。
太鼓の音が響いてくる。
舞台にはイリのシルエット。
アリーナの半分を舞台にしつらえ、ロウソク能のように、舞台上をロウソクが囲み ,幻想的な雰囲気の舞台。客席の入りは7割くらいだったか。

第一部
「Preview of a New Piece for Hermes1」
イリ・ブベニチェク、オットー・ブベニチェク
太鼓の音の中、イリのシルエットが浮かび上がる。・・・とこのあと、あんまり はっきり覚えていない。2人で同じ動きをしていて、やっぱりこの2人はいいよなあ、 と思ったのは確かなのだが・・・

「Takademe」
ティツィアナ・フラチョーラ
ティツィアナ・フラチョーラ、小柄だが、力強い。この人のカラダはどうなってい るんだろう。よくも見事に動くこと。
詩の朗読に合わせてダンサーが踊る。語られている言葉と、踊りになにか関係があ るのかはわからないが、改めて言葉のリズムは十分音楽になるのだと感心する。はぎ れのいい調子のときは、かなり早い細かい動きを、ゆっくりしたテンポのときはゆっ たりと多いな動きを、と声の調子に合わせて踊りも変わる。あとでパンフレットを見 たら、音楽:チャンドラーとある。あれは音楽だったのか!!!
(はっきりとは覚えてないが右記のサイトにある、speaking in tongues I IIとい うのが使われている曲のような気がする)
「Diva」 ディーヴァ
マリ=アニエス・ジロー
真っ黒なドレスにソフト帽と手袋、舞台の奥よりゆっくりと前に進んできた女は両 手をあげ、天を仰ぎ見る。映画の一コマを切り取ってきたかのような作品。ジローの 美貌と圧倒的な存在感が光る。手を上げただけで舞台の空気がそこに全部集まったか のようだ。
バックにはジローの映像が映し出され舞台上のジローとシンクロナイズする。この 作品に関しては映像が無いほうが、舞台上に集中できて良いように思う。

「Les Indomptes」 アンドンテ
イリ・ブベニチェク、オットー・ブベニチェク
前々から、イリとオットーがこの作品を踊ればいいのにと思っていた。実際に見た 感想だが…、やはり良かった。オデュッセウスの「戦争」もそうだが、2人が全く同 じ動きをするとき、ここまで体格・動きが似通った2人がやるとゾクっとする。鏡に 写したような息の合った豪快な踊りを見せてくれるかと思うと、2人の性格の違いが 出てくるような場面もあったりして、本当に面白かった。


第二部
「融04〜愛の旅」
男女の愛情、葛藤の様々な形がソロ、デュエットなどいろいろと形を変えて踊られ る。
04年公演のリメイクバージョンということで、去年使われていた曲がいくつかその まま使われていた。今年は4人になった分、振付も変わっているということ。
モーツアルトのレクイエムをベースにかなり賑やかなコンピュータミュージックが 所々に挿入されている。そのため、しっとりしたデュエットの後にかなり激しい踊り が入ったりして、全体として単調にならなくて見ていてあきなかった。映像も、静か なものやら、カーチェースのようなあわただしいものやらが音楽、踊りに合わせて効 果的に使われていたと思う。
衣裳も、黒を中心に、赤、白など色も形もシンプルで洗練されている。
あまり詳しくは覚えていないのだが、覚えているものだけ。
・2人の男(イリ、オットー)が赤いドレスの女(ジロー)を高々と掲げて出てく る。
・女をおろし、一人の男は去る。
・男女のデュエット(オットー、ジロー)モーツアルトのレクイエムを使った、しっとりしたデュエット。この作品の中で 私は一番好きだった。
・男のソロ(イリ)  音楽は急に激しくなり、男(イリ)が爆発的に踊る。
・4人の踊り  最後はかなり激しい音楽、映像、4人の激しい踊りで盛りあがって終り。
途中に太鼓の演奏が2〜3回入って、舞台が暗転する。私は和太鼓がかなり好きな のでこれは楽しんだ。
翌日は、この作品を序章にしてまた別の作品が踊られる予定。
毎年少しずつ変化させながら、同じものを同じ場所でやっていくというのもなかな か興味深い試みで、もう2〜3年続けて欲しいと思う。
札幌という土地柄かアットホームな感じの舞台で、なんかよかったです。
(J)